東京五輪レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級で銅メダルに輝いた屋比久翔平選手(26)が17日、五輪後初めて出身地の沖縄県に帰郷し、家族や県内のレスリング関係者らが祝福した。
那覇空港に到着した屋比久選手は「メダルを下げて帰ってこられてうれしい。次の五輪を目指して頑張りたい」とあいさつ。久しぶりとなる沖縄での滞在期間中は「釣りをしたり、浜辺を走ったりしたい」と笑顔を見せた。
父で北部農林高レスリング部の屋比久保監督(58)とは、今年の正月以来の再会となった。保さんは「今もほぼ毎日、(銅メダルを決めた)3位決定戦の動画を見ている。また2人で見ながら分析したい」と改めて息子の活躍をかみしめた。
空港には、県内のレスリングクラブで練習に励む子どもたちも多く駆け付けた。銅メダルを持たせてもらった南風原町の比嘉悠貴さん(10)は「思ったよりも重かった」と話し、那覇市の江添一颯さん(9)は「世界一を目指したい」と目標を語った。