デイゴス、1-0で熊本破る 軽快パス回しで決勝点 サッカー九州女子リーグ


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全保連琉球デイゴスー熊本 後半、果敢にシュートを狙うデイゴスの山城見友希(左)=17日、中城村のごさまる陸上競技場

 サッカーの九州女子リーグが17日、中城村のごさまる陸上競技場で行われ、全保連琉球デイゴスは1―0で熊本ルネサンスフットボールクラブを下した。

 デイゴスは、前半20分に西勝流奈がフリーキックからのクロスを頭で合わせて先制点を奪った。後半は追加点は奪えなかったものの、逃げ切った。

 デイゴスは軽快なパス回しを持ち味に、久々のリーグ戦で勝利を収めた。失点の危機も何度かあったが、守備陣がしのいだ。

 大屋夏希主将、8月に加入したばかりという山城見友希、鏡玲菜らがパスの起点となり、自らも積極的にシュートを放ってチームを引っ張った。

 前半にDF西勝流奈が頭で合わせて得点し、これが決勝点となった。勝利したが守備について「チームが緩む時間帯があり、修正が必要」と課題を挙げた。

 右サイドの攻めが効果的でMF桃原彩花が果敢に駆け上がった。後半14分に桃原と交代で入ったカメルーン出身のヤミ・アデリーヌもスペースをうまく使ってドリブルで仕掛けた。

 大屋主将は前線でプレーし、豊富な運動量でゴールに何度も迫った。「観客がいる中で勝てて良かった。声援が力になった」とプレーできる幸せをかみしめている様子だった。

 山城は守備を背負いながら振り向きざまにシュートを放つなど、積極性が目立った。「4、5点入れられるくらいのチャンスがあったが、決定力不足だった。優勝へ向け、点を取って貢献したい」と決意を込めた。
 (大城三太)