沖尚、テニス男女V 谷口、粘りの攻めで優勝呼び込む 県高校新人大会


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力強いフォアハンドで攻める沖尚の谷口結風=18日、那覇市の奥武山公園庭球場(大城直也撮影)

 県高校新人大会は18日、県内各地で2競技が行われ、テニスの団体は男女とも沖縄尚学が優勝した。男子は17連覇、女子は13連覇となった。個人男子は我謝慎(沖縄尚学)が大城琉翔(同)を6―3で破り、女子は友寄愛加理(同)が6―1で新城英万(同)を下してそれぞれ頂点に立った。

 ダブルスは2戦ともストレート勝ちを収めたが、シングルス1で黒星を喫した沖縄尚学。苦戦する様子を横目に見ながらプレーしていたシングルス2の谷口結風副主将が、闘志に火を付けた。「自分が負けたら駄目だ」

 出だしは「早く決めようと焦ってしまった」とボレーのミスが多く、3ゲームを先取された。「丁寧に、丁寧に」。気持ちを切り替え、強打ではなくコースを狙った球やドロップショットで相手のミスを誘う粘りのテニスに転換。そこから1ゲームも落とすことなく快勝し、団体17連覇を決める白星を飾った。

 目標は九州、全国で勝ち抜くこと。「これで満足せず、全国に出られるようにしっかり練習したい」と力を込める。右肩の負傷で欠場した我謝慎主将は全国選抜の出場権が懸かる九州地区大会を見据え「練習から盛り上げていきたい」とチーム力向上を見据えた。

 コロナ禍で練習できない期間が長く、公式戦の緊張感からミスも目立った。仲田達司監督は「緊張してる中でどれだけ自分を客観視できるかが大事。九州、全国に向け、今課題が出たことは良かった」と前向きに話した。
 (長嶺真輝)