「癒やしスポット」備瀬のフクギ1本ずつ調査 琉大や区民が保全へ


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フクギ屋敷林の毎木調査をした関係者ら=9月30日、本部町備瀬公民館前

 【本部】琉球大学農学部は9月27日から30日まで、フクギの里宣言の本部町備瀬区と連携して備瀬集落のフクギ屋敷林の毎木調査を開始した。フクギ屋敷林の現状を明らかにし、今後、県におけるフクギ屋敷林の保全管理の指針を確立するための情報提供が狙い。

 琉球大学職員・学生、備瀬区民、同町役場職員ら17人が調査に当たった。調査と作業は、住宅地図にフクギ林の分布のマーク、番号を付けるナンバリング、幹の直径と高さの測定記録、方位の記録を実施した。4日間では備瀬入り口から一部を調査した。今後は計画的に集落全体を調査する予定。陳碧霞(チェンビシャ)琉球大学農学部準教授は「美しいフクギ屋敷林は全人類の貴重文化財産である。次世代に残るために保全活動をやっていく」と話していた。

 (上間宏通信員)