軽石の漂着、漁業に打撃 エンジン故障の恐れ「石が多すぎ」 沖縄・国頭


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国頭村安田の沖合で漂流する軽石と漁業関係者ら=16日、国頭村安田(国頭漁協提供)

 【国頭】沖縄県内各地の海岸に軽石が大量に漂着している問題で、国頭村では19日までに漁場でも大量の軽石が確認され、漁業に影響が出ている。国頭漁業協同組合の関係者らは軽石によるエンジントラブルを懸念。村田佳久組合長は「石の量が多過ぎる」と頭を抱える。

 漁船は海水を吸入してエンジンの冷却水として利用するが、軽石が詰まり、エンジンがオーバーヒートする可能性がある。

 同漁協の安谷屋綱市さん(28)は16日、安田沖に設置された定置網付近で大量の軽石を確認した。エンジントラブルを防ぐため、1時間に2~3回海に入り、船底付近の軽石除去作業を実施したという。「水揚げした魚と軽石の仕分けもしなければならない。業務に支障が出てきている」と吐露した。