衆院選は23日、19日の公示後初の週末に突入する。31日の投開票まで1週間余り。県内4選挙区の各候補者の街頭での訴えも熱を帯び、激しい選挙戦を展開する。候補者の応援のため、全国的に有名な政治家も続々来県している。新型コロナウイルスの影響もあり、「静かな選挙」と指摘される今回の選挙だが、有権者の審判の日に向け、選挙ムードは高まる。
政権与党の自民党からは大物政治家が連日来県する。20日には菅義偉前首相が来県し、経済団体との意見交換などの日程をこなした。街頭では候補者と沖縄政策への取り組みなどを紹介しつつ「大接戦の選挙区を何としても勝たせてください」と声を張り上げた。
22日には党沖縄振興調査会長の小渕優子党組織運動本部長が沖縄入り。沖縄政策への意気込みを語り、新型コロナ収束後の経済回復に、沖縄と政権とのパイプ役になるとして自民候補の支持を訴えた。複数の国会議員のほか、岸田文雄首相の来県も調整中だという。
「オール沖縄」陣営にも、国政野党共闘の象徴的な政治家が相次いで沖縄入りする。立憲民主党の小沢一郎氏は公示前と後の2回来県した。公示前に立民候補と共同で開いた会見では政権交代の必要性を訴え、「1~4区までの全てで議席を得ることが政権交代への大きな近道だ」と強調した。共産候補の出発式でマイクを握った同党の小池晃書記局長は「オール沖縄」が野党共闘のはしりだとした上で、「オール沖縄を全員当選させ、沖縄からチェンジを実現しよう」と訴えた。福島瑞穂社民党党首も公示前に応援で訪れた。
20日に開かれた無所属前職の集会には大村秀章愛知県知事が登壇。「沖縄、日本のために国会でこれからも頑張ってほしい」と支持を訴えた。