母子世帯の就業支援でグッドデザイン賞 MOM FoR STAR ウェブ業務受注と生活支援


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「MOM FoR STAR」の参加者に向けて話をするレキサスの比屋根隆社長(中央)(同社提供)

 沖縄のシングルマザーを対象にしたウェブデザイン就業プロジェクト「MOM FoR STAR(マム フォー スター)」が20日、2021年度のグッドデザイン賞を受賞した。同日、賞を運営する日本デザイン振興会が発表した。SDGs(持続可能な開発目標)を推進する県内企業・団体のネットワークOKINAWA SDGsプロジェクト(OSP、事務局・琉球新報社、うむさんラボ)の会合をきっかけに生まれた。

 同プロジェクトは、レキサス(うるま市、比屋根隆社長)が県内のシングルマザーを雇用して、フォーデジット(東京、蛭田正司、田口亮代表取締役)が研修プログラムを提供し、仕事を依頼する。研修中も給与を受け取ることができる。仕事や生活の悩みはしんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄(秋吉晴子代表)が受け皿になる。4月から取り組んでいる。

 比屋根社長は「取り組みを継続することはシングルマザーの希望にもなると思う。このプロジェクトをきっかけに、人と人とがつながり、支え合えるようになればうれしい」と話した。

 21年度のグッドデザイン賞は、5835件の審査対象の中から、国内外の各分野の専門家など88人の審査委員が審査し、1608件の受賞が決まった。審査対象件数、受賞件数ともに過去最多だった。

 審査委員は「弱者に働く環境を提供することは、社会的にも意義がある。これからも工夫を積み重ねて、多くのシングルマザーを支援してもらいたい」と期待を寄せた。