マンゴー生産の「あけのフルーツ」 大阪の青果仲卸「泉州屋」の子会社に


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【今帰仁】沖縄県今帰仁村の農業生産法人「あけのフルーツ」(宮城康吉社長)は20日、青果仲卸売業の「泉州屋」(大阪市、秋山昇社長)に全株式を譲渡する資本提携を締結した。今後は泉州屋の100%子会社としてマンゴーの生産に集中し、全国に向けた販売・流通を泉州屋が担う。

 あけのフルーツは、年間6~10トンのマンゴーを生産してきた。県内市場への出荷や個人宅配を手掛けてきたが、販売力の弱さが課題だった。全国に販路を持ち食品加工なども手掛ける泉州屋が同社のマンゴーの質の高さに着目。互いの強みを生かした資本提携に至った。あけのフルーツの商号や雇用は継続する。

 20日、名護市内で株式譲渡が行われた。譲渡と同時に新社長に就任した宮城氏の長男・洋平氏は「沖縄のマンゴーと言えばあけのフルーツ、と言われるブランドにしたい」と意気込んだ。沖縄への進出は初めてという泉州屋の秋山社長は「果実そのものの販売のほか、デザートを扱う業者用の加工、苗木の販売なども手掛けたい」と語った。