琉大は初優勝逃す 宮崎産経大に7-12 七回、九回であと1本が出ず 大学野球九州ブロック


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琉球大―宮崎産業経営大 7回無死一、二塁、適時二塁打を放ちガッツポーズする琉大の青山塁飛=20日、沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 大学野球の第106回九州地区選手権南部九州ブロック大会最終日は20日、沖縄セルラースタジアム那覇で琉球大(沖縄2位)と宮崎産業経営大(宮崎2位)の決勝が行われ、琉球大は7―12で敗れ、初優勝を逃した。琉球大は二回に先制したが五回までに10点を奪われた。その後、七回に4点、九回に2点を奪って追い上げたが届かなかった。宮崎産業経営大は主将の知念一輝(伊江中―那覇商高出)、1年の大兼久修斗(大宮中―日本文理大付高出)が先発メンバーとしてプレーした。3位決定戦は東海大九州(熊本1位)が7―2で熊本学園(同2位)を退けた。

 最終回まで粘り強く攻め続けた琉球大だったが、最後の1本が出なかった。先発の井樫寛太、2番手の秋好泉徳が攻略され、五回までに10失点。コールドゲームの成立目前から打線が火を噴いた。

 1―10で迎えた七回表、チームを勢い付かせたのは4番の青山塁飛(るいと)だった。無死一、二塁のフルカウントから強振し、左中を破る特大打を放った。「これまでの2試合で結果を出せていなかった。ベンチからの声もあり、三振でもいいから思い切りいった」。続く田中生基(いぶき)らがうまくつないで、この回4点をかえした。惜しまれるは、ここまで打撃好調の大塚脩太。2死満塁で打席に入ったが「少し力みがあった」と内野フライに倒れた。

 九回にも好機は巡り、2点を追加した後の2死満塁で、主将の森太陽が打席に立ったが、ここもセンターフライで続けず、ゲームセット。

 今大会、打撃でチームを引っ張った大塚は「2回勝てたし、楽しかった。仲間たちにいい思いをさせてもらった」とすがすがしい表情だった。ムードメーカーの青山は「練習で得ることのできない大きな経験値をつかんだ。守備や投手力を鍛え直したい」と春に向けてさらなる成長を誓った。
 (大城三太)