![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/002/202110/4a77867d6e8f70906b286fa9be5a0f87.jpg)
大学野球の第106回九州地区選手権南部九州ブロック大会最終日は20日、沖縄セルラースタジアム那覇で琉球大(沖縄2位)と宮崎産業経営大(宮崎2位)の決勝が行われ、琉球大は7―12で敗れ、初優勝を逃した。琉球大は二回に先制したが五回までに10点を奪われた。その後、七回に4点、九回に2点を奪って追い上げたが届かなかった。宮崎産業経営大は主将の知念一輝(伊江中―那覇商高出)、1年の大兼久修斗(大宮中―日本文理大付高出)が先発メンバーとしてプレーした。3位決定戦は東海大九州(熊本1位)が7―2で熊本学園(同2位)を退けた。
最終回まで粘り強く攻め続けた琉球大だったが、最後の1本が出なかった。先発の井樫寛太、2番手の秋好泉徳が攻略され、五回までに10失点。コールドゲームの成立目前から打線が火を噴いた。
1―10で迎えた七回表、チームを勢い付かせたのは4番の青山塁飛(るいと)だった。無死一、二塁のフルカウントから強振し、左中を破る特大打を放った。「これまでの2試合で結果を出せていなかった。ベンチからの声もあり、三振でもいいから思い切りいった」。続く田中生基(いぶき)らがうまくつないで、この回4点をかえした。惜しまれるは、ここまで打撃好調の大塚脩太。2死満塁で打席に入ったが「少し力みがあった」と内野フライに倒れた。
九回にも好機は巡り、2点を追加した後の2死満塁で、主将の森太陽が打席に立ったが、ここもセンターフライで続けず、ゲームセット。
今大会、打撃でチームを引っ張った大塚は「2回勝てたし、楽しかった。仲間たちにいい思いをさせてもらった」とすがすがしい表情だった。ムードメーカーの青山は「練習で得ることのできない大きな経験値をつかんだ。守備や投手力を鍛え直したい」と春に向けてさらなる成長を誓った。
(大城三太)