「罰を与えたかった」遊泳禁止区域で泳いだ少年の服を廃棄 巡査部長を懲戒処分


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 沖縄県警監察課は22日、遊泳禁止の港湾で泳いでいた10代少年らの衣服などを海に投げ捨てる不適切な職務執行をしたとして、40代男性巡査部長に戒告の懲戒処分を科したと発表した。事実関係を認めているという。県警関係者によると、当時宜野湾署地域課に所属していたという。

 同課によると、5月21日午後5時ごろ、巡回中の巡査部長が遊泳禁止の港湾で泳いでいる複数の少年を発見。職務質問しようとしたところ少年らが逃げたため、港に残されたTシャツ1枚、ズボン1着、靴2足を海に投げ捨てたという。靴1足は回収されたが、その他は取り戻せなかった。

 逃げた少年が目撃して通報した。同課によると、巡査部長は約2万円を少年や保護者に弁済した。「罰を与えたかった」と話しているという。