衆院選 1票求め、奔走 初の週末に候補者ら政策訴え


社会
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有権者と交流し、支持を訴える候補者=23日、本島内(画像の一部を加工しています)

 衆院選公示後、初めての週末となった23日、各候補者は多くの有権者にアピールしようと各地で懸命に政策を訴えた。街宣車を走らせ、政策ビラを配り、選挙区内の離島に足を伸ばした候補者もいた。新型コロナウイルスの影響もあり、握手の代わりにグータッチで触れ合った。解散から投開票まで戦後最短の17日間と、超短期決戦となる中、候補者は支持拡大に向けて奔走した。

 ある候補者は本島内の商店街をシンボルカラーで身を包んだ支持者らと練り歩き、コロナ収束後の経済対策を訴えた。土産物店や洋服店などの店員や買い物客に声を掛け、グータッチでアピール。「頑張ってよー」「応援しているよ」などの激励の言葉を受けながら細い道にまで入り、支持を訴えた。のぼりを持った別の候補の支持者らと鉢合わせとなる場面もあった。

 別の候補者は多くの人が集まるイベント会場を訪れ、出展者らにあいさつして回った。候補者自らビラを配り、浸透を図った。

 街頭演説に臨んだ候補者はイメージカラーの鉢巻きを締め、「沖縄の声を国政に届けていきたい。負けるわけにはいかない」と訴えた。真剣なまなざしで聞いた30代男性は「今の政治が良いか悪いかは分からないけど、話を聞いて、今後の経済対策などに期待を持てた」と述べた。

 大物政治家を招聘(しょうへい)したある候補者は交差点でマイクを握り「活況だったコロナ前の沖縄を取り戻そう」と支持を訴えた。演説後は支持者とグータッチで控えめに交流。近隣の市町村から駆けつけた40代男性は「コロナ禍で落ち込む沖縄にとって、本当に大事な選挙。候補者の声を生で聞きたいと思って来た」と話した。

 離島を訪れた候補者は、街頭演説やそれぞれの地域の総決起大会を開き、必勝を誓った。