西原高女子、総体のリベンジ果たすV 中村が攻守で活躍 全沖縄高校バスケ


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西原―小禄 第1Q、鋭いドライブから得点を狙う西原の中村望愛

 6月の県総体で新型コロナの濃厚接触者を出し、3年生全員が出場できなかった女子西原。その時は決勝リーグで小禄に18点差で敗れており、集大成での雪辱を誓っていた。コロナ禍で練習時間が限られる中、控えメンバーが小禄のプレーを動画分析するなどチーム全員が力を出し合い、勝利をものにした。

 豊富な運動量で守備を固める小禄に対し、西原はガードの知名梨里亜が起点となり、多彩なフォーメーションを展開。アウトサイドから宮里綺羅乃が3点弾を決めたり、インサイドで中村望愛がかき回したりし、小禄の弱点を突いていった。

 特に中村はチームトップの31得点を挙げる活躍。リバウンドでも体を張り、スクリーンで味方にコースを開くなどチームに献身した。ハイタッチでチームを鼓舞するなど「先輩を全国に連れて行く」とプレーで思いを表した。

 今回はハーフラインから引いて堅守に重点を置いたが、全国を見据えて前からのプレスも追求する。前半は凡ミスから流れを相手に渡す場面もあり、課題も残った。昨年のウインターカップは2回戦敗退。磯本愛思主将は「全国ベスト4を目指して頑張る」と誓った。

 (古川峻)


 バスケットボールの第64回全沖縄高校選手権最終日は23日、宜野座村総合体育館で男女の決勝が行われ、男子は美来工科が76―73で豊見城との競り合いを制し、中部工時代を含めて16年ぶり9度目の優勝を果たした。女子は西原が85―61で小禄に快勝し、4年連続10度目の栄冠をつかんだ。男女の優勝校は12月23日に開幕予定のウインターカップ2021第74回全国高校選手権に出場する。