プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは23日、富山県西部体育センターで富山グラウジーズ(西地区)と今季第7戦を行い、95―88で勝利した。通算成績は5勝2敗。攻撃力の高い相手に対し、要所で好守を見せたキングス。終盤の接戦にも冷静さを失わず、着実に加点して逃げ切った。次戦も24日午後1時5分から同会場で富山と対戦する。
序盤から激しい点の取り合いが続く中、常に冷静な攻撃の形を保ち続けたキングス。87―86の1点リードで迎えた試合時間残り約1分の緊迫した場面でも、ぶれなかった。
ボールを持った岸本隆一がフリースローライン付近にいるフリーのドウェイン・エバンスに外からパスを入れ、ボールを浮かせてシュートを沈める。再び1点差に詰め寄られたが、今度は岸本自身がドリブルで守備網を切り裂き、2本連続でレイアップを決めて勝負を決定付けた。
相手センターのジョシュア・スミスの機動力が低く、カバー守備が手薄な富山に対し、試合を通して中間距離からの攻撃を徹底したキングス。エバンスは「プレーの波はあったけど、必要な時に冷静さを持つことができた」とチームの遂行力を誇った。
高い攻撃力を持つ富山は昨季、強豪ひしめく東地区で4位に付け、チャンピオンシップ準々決勝でキングスを苦しめた強豪だ。連勝は簡単ではない。2戦目に向け、並里成は「プラン通りに守れていた部分と、外からやられた部分がある。しっかり対策したい」と気合を入れ直した。
琉球 5勝2敗
95―88(22―23,24―22,22―20,27―23)
富山 7敗
第3Qに流れ
桶谷大HC(キングス)の話 試合の入りは簡単に点を取られたけど、第3Qにいい流れがつくれた。第4に追い付かれた後も点を取るべき選手が取って加点できた。むらがある試合だったけど、外国籍選手が体を張り、攻撃的な相手をよく守ってくれた。