一つの型を100回稽古! 平和祈念公園で70人が達成 きょう「空手の日」


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空手の型「ローハイ」を参加者らと稽古するジェームス・パンキュビッチさん(前列手前)=24日、糸満市の平和祈念公園

 「空手の日」の25日を前に松林流安里空手道場のジェームス・パンキュビッチさん(48)=英国出身、豊見城市在住=は24日、糸満市の平和祈念公園で一つの型を100回稽古する「100KATA」チャレンジを実施した。異なる流派の道場から約70人が参加した。アメリカやスロバキア、コロンビア出身の人たちも参加した。2013年から始めた同企画は8回目となる。

 ジェームスさんにとって「空手は生きがい」だ。今回の100KATAには特別な思いがあった。新型コロナウイルスの影響で、2020年6月、経営していた酒場「DOJOバー」を閉店した。一方で「生きていれば幸せになれる」と考えていたジェームスさんは、安里道場での指導とオンラインによるセミナーで生活をつないだ。

 例年、100KATAには約40人が参加するが、今年は70人が共に汗を流した。「諦めずに空手を続けてきた結果だと思う。幸せを感じられた」と稽古後に笑顔を見せた。

 今回稽古した型は「ローハイ」。ジェームスさんは「ツルに似たポーズを取ることが特徴で、難易度の高い型」と説明。約2時間かけて100回目を終えると、参加者らは「やったー」などと喜びの声が上がった。

 母が見守るなか鍛錬に励んだ金城亜蓮(あれん)さん(7)=那覇市=は「やりきることができて良かった。黒帯を取ってかっこいい空手家になりたい」と話した。