コラソンに「詰めの甘さ」終盤で勝機逸す 東京に29-32 ハンド男子 第4日


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 今季大型補強を図り上位争いを繰り広げるジークスター東京を相手に、琉球コラソンは点差が開きかけても粘り続けて食い下がった。

 最終盤に1点を争う戦いにまで持ち込んだが、課題の決定力という壁は破れなかった。

 「終盤までもつれる中でシュートを外し1点差に詰められなかったのが大きかった」。村田龍は勝負どころで点を決められなかったことを振り返り、改めて自身の課題を見つめる。残り10分を切って村田は連続2得点し27―28の1点差に追い上げる。その後互いに1点を取り合って28―30に。ここで村田は「相手も嫌がっていた」とカットインを狙う。選択は間違っていなかった。しかしシュートはポストに嫌われゴールならず。反撃を受け3点差に広げられてしまった。この日チーム最多の10得点を挙げたが「あれを決められないと駄目」と首を振った。

 黄慶泳監督は「終盤に勝機を逸してしまった。同じことを繰り返しているが、粘り強く戦えたのは次につながる」と前を向く。目標にしていた30得点にも近づけた。

 次は約1カ月後のホーム戦。村田は「何とか課題を埋めたい」と出直しを誓った。


 日本ハンドボールリーグ(JHL)の第9週第4日は24日、各地で行われ、男子の琉球コラソンは東京都のアリーナ立川立飛で暫定3位のジークスター東京と対戦し、29―32で敗れた。5連敗で通算成績は1勝7敗、順位は暫定10位のまま。ジークスター東京主将の東長濱秀希(興南高―日体大出)は6得点、東江雄斗(興南高―早大出)は1得点でチームの勝利に貢献した。女子のザ・テラスホテルズは愛知県の千種スポーツセンターで暫定3位のHC名古屋と戦い、19―20で惜敗した。4連敗で今季の通算戦績は0勝4敗となり、順位は暫定10位のまま。次戦はテラスが今月30日午後1時から熊本県の山鹿市総合体育館でオムロンと、コラソンが11月21日午後5時からANA ARENA浦添でトヨタ車体と戦う。

ジークスター東京(14)
32―29(17―13,15―16)
琉球コラソン(2)

 【評】琉球コラソンは前半、ジークスターのサイド攻撃に対応できず一時6点を離されたが、食い下がり、3点差まで詰め寄る。後半に入っても粘り続け村田龍の突破などで1点差まで詰め寄った。しかし最終盤で得点が伸びず、逆に失点を許し逃げ切られた。