ソフトボール、コザ(女子)と読谷(男子)が頂点に 県高校新人大会


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女子決勝 読谷―コザ 読谷打線を被安打3、6奪三振で1点に押さえ勝利したコザの宮城日花里=25日、嘉手納海浜公園(ジャン松元撮影)

 県高校新人体育大会は25日、県内で2競技が行われた。那覇市民体育館で行われたバドミントンのダブルス決勝は男子は、那覇国際の上地翔人・上地翔汰、女子は普天間の新垣愛・宇良唯花が頂点に立った。新垣、宇良は団体に続き2冠を達成した。嘉手納海浜公園で行われたソフトボールの女子決勝はコザが読谷を8―1で破り、2年ぶり5度目の優勝を達成。男子決勝は読谷が嘉手納を13―0で圧倒し、6年連続21度目の頂点に立った。

コザ・エース宮城気合の熱投 打でも活躍3の3

 ピッチャーズサークルに入る度、投球時の腕の動きでグラブに強くボールを投げ入れる。コザのエース宮城日花里のルーティンだ。「『よっしゃー』みたいな感じで癖になっている」。気合がボールに乗り移る。

 下から伸び上がるライズボールや切れのある直球で押し、初回から一度も連打を許さない。五回に守りの失策から1点を取られたが、被安打3、6奪三振のほぼ完璧な内容だった。「今日は球が伸びていて調子が良く、高めで三振が取れた」と満足そう。3番に座る打撃でも3打数3安打と主軸の役割を全うした。

 打線も着実に加点し、最後に打席に立ったのは代打で登場した知花璃子。五回2死二、三塁で三遊間を抜き、2人が生還してコールド勝ちをたぐり寄せた。「準決勝では打てなくて悔しかったので、チームに貢献できてうれしい」。145センチの体に強い心を宿し、勝負を決めた。

 チームの目標は新人大会を皮切りに春季大会、中部リーグ、県総体の4冠を達成すること。九州大会では4強入りを目指す。諸見天音主将は「お互いの声掛けや感情の出し方がまだ足りないので、もっと雰囲気をつくれるようにしたい」とチーム力の向上を見据えた。 (長嶺真輝)

読谷・4番濱里、2HRの大暴れ 守りも万全、目指す日本一

男子決勝 嘉手納―読谷 2回1死一塁、右中間に2点本塁打を放つ読谷の濱里拓之介

 二回1死一塁。「何も考えないで打ってこい」。準決勝で打ち損じがあり、監督からそう助言を受けて右打席に入った4番濱里拓之介が外角高めを強振した。感触は「最高だった」。白球が右中間スタンドに吸い込まれ、リードが8点に広がった。四回にも2点本塁打を放ち「チャンスで楽に打つことができた」とリラックスした打撃で成果を出した。

 投げては仲宗根柊哉がスライダーと直球を武器に10奪三振、無失点の好投を見せた。2019年の全国総体で4校同時優勝を成した読谷。仲宗根は出場権を獲得した九州大会、全国選抜に向け「2年前のように九州で頂点に立ち、全国制覇を果たしたい」と高々と目標を掲げた。