漁港の軽石、早急に除去へ 沖縄県が今週末にも業者と契約


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港湾内にセメントを流し込んだように滞留する軽石=26日午前9時44分、国頭村の辺土名漁港(小型無人機でジャン松元撮影)

 【国頭】小笠原諸島の海底火山の影響とみられる大量の軽石が沖縄県内各地に漂着している問題で、県は26日までに、被害が大きい国頭村の辺土名漁港と安田漁港の軽石の除去作業をする方針を固めた。県は今週末から来週初めまでに業者と契約し、早急に除去を始める。

 県の職員は26日までに辺土名漁港と安田漁港を訪れ、被害状況などを確認した。県と県漁港建設協会は災害時に連携して漁港漁場施設の復旧や応急対応に当たる協定を結んでいる。県は取材に対し、同協定に基づき業者と契約を交わし、早急な除去作業に取り組む姿勢を示した。

 県などによると、除去費用は今後、水産庁の災害適用を受け補助を確保する見通し。除去方法については検討中だが、港内に新たに軽石が流入するのを防ぐためフェンスを設置したり、岸壁からショベルカーで取り除いたりするなどの案が上がっている。