漂流軽石の位置情報を地図と写真で公開 11管HP


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沖合から波に乗り、海岸線に続々と押し寄せる軽石=23日午後2時すぎ、大宜味村根路銘(小型無人機で撮影)

 軽石が沖縄県内各地に漂着している件で、第11管区海上保安本部は27日、海上で漂流している軽石の写真と位置情報を公式ホームページで公開した。毎日の更新を目標に、11管が飛行パトロールしたルートと目視で確認できた軽石の位置を、地図と写真で示す。

 11管の一條正浩本部長は同日、那覇市港町の同本部で開いた記者会見で「現状の情報として確認してほしい」と呼び掛けた。

 一條本部長は海上を航行する船舶に対して(1)見張りを強化して軽石の発見に努め、見つけた場合は迂回(うかい)する(2)エンジンを冷やすために海水を吸い上げる「海水こし器」を頻繁に確認する―の2点について注意を促した。

 23日には糸満市喜屋武岬沖合で訓練中だった巡視艇「しまぐも」(約100トン)が軽石を吸い込み、航行不能になった。海水こし器に軽石が詰まったことが原因だった。エンジンのオーバーヒートまでは至っていないという。27日までに、軽石の影響で故障した民間船舶から11管への救助要請は入っていない。11管の軽石情報のホームページは、https://www.kaiho.mlit.go.jp/11kanku/karuishi.htmlから確認できる。