軽石被害「非常に深刻」 玉城知事が名護で2度目の視察


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担当者から説明を受ける玉城デニー知事=27日午後、名護市の屋我地漁港

 【名護】小笠原諸島の海底火山噴火の影響とみられる大量の軽石が沖縄県内各地に漂着・漂流している問題で、玉城デニー知事は27日、名護市の軽石の漂着現場を視察した。「非常に深刻な状況だ」と現状を重く受け止め、関係機関と連携し早急に解決に取り組むと説明した。視察は26日に続き2度目。

 名護市の奥武島ビーチと沖合にマグロの養殖場がある屋我地漁港を視察し、県北部農林水産振興センターの職員らの説明を受けた。

 玉城知事は視察終了後、漁港内に滞留した軽石について「国の災害復旧事業を活用し早ければ今週末にも業者と契約し、すみやかに除去を始めたい」と述べた。除去や処分が遅れることで軽石が沈み、サンゴや海藻類などへ影響が出ることも懸念した。