―米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設について。
「辺野古の新基地建設は論外だ。辺野古移設に反対する沖縄県民の意思は過去何度も選挙において示されているし、県民投票でもはっきりと結果が出ている。県民の意思を無視して国策で新基地建設を進めるのは横暴としか言えない。一刻も早く止めさせるのが正しい政治の在り方だ」
―政府はあくまで推進の姿勢だ。
「辺野古沿岸は軟弱地盤の問題もあり、米国内でもぜい弱性が議論になっている。そんな基地に拘泥するのは、安全保障の観点からもあり得ない話だ。基地建設は、一部が自分の利権のためにやっている。基地推進を進めたい既得権益者に、県民の方々が何度も政治的手続きにのっとってノーを突きつけている」
―新たな沖縄振興は。
「沖縄振興の最大の障害は米軍基地だ。新基地建設で自然という貴重な観光資源を食いつぶしている。これまでの基地の返還事例を振り返っても、沖縄の発展の足かせになっていることが明らかだ。沖縄は基地があることによるインセンティブを受けているという言説があるが、ではなぜ全国で最も子どもの貧困率が高いのか」
―具体策は。
「沖縄を含めた離島振興策を大々的にやっていくべきだ。野党間で消費税5%への引き下げで政策合意したが本土に比べて輸送費負担が高いわけだから沖縄を含めた離島は0%でいい。学費や医療費を無料にして住民の暮らしを徹底的に下支えするべきだ」
('21衆院選取材班)