沖縄観光への風評被害を懸念 軽石漂着で観光ビューローが臨時理事会


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沖縄観光コンベンションビューローの臨時理事会であいさつする下地芳郎会長(前方中央)=27日、那覇市のパシフィックホテル沖縄

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は27日、臨時理事会を那覇市のパシフィックホテル沖縄で開いた。県内各地に漂着・漂流している軽石問題について、理事から観光への風評被害などを懸念する声が出た。

 県レンタカー協会の白石武博会長は「風評にならないように、県内各観光協会に問い合わせして軽石の漂着状況を把握してほしい。集約した情報を発信し、観光客が混乱しないようにしてもらいたい」と求めた。

 沖縄美ら島財団の花城良廣理事長は「軽石の有効活用に向けて、昨日職員が採集して調査している。県外では火山灰を土壌改良に使っている事例もあるので、今回沖縄に漂着した軽石の有効活用の可能性もある」と話した。

 議事では、2021年度の収入支出補正予算と、理事が代表を務める企業との取引を承認した。