ゆいレール乗客、徐々に回復 1日2万6000人→3万4000人台に


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謝花喜一郎副知事(右)と意見交換する渡慶次道俊社長=27日、那覇市の県庁

 沖縄都市モノレール(ゆいレール、渡慶次道俊社長)の、1日当たり乗客数が3万4千人台まで回復していることが27日、分かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時は2万6千人まで落ち込んだが、10月に入り徐々に回復し、22日には3万8千人を記録。直近1週間は平均3万4千人台で推移している。同日、就任あいさつのため県庁で謝花喜一郎副知事と面談した渡慶次社長が明らかにした。

 新型コロナの影響がほとんどなかった2019年度の乗客数は、浦添延長区間の開通などもあり過去最高の5万5千人だった。渡慶次社長は「緊急事態宣言が明け徐々に人流も増えているが、業績が安定して右肩上がりになるまでには時間がかかる」と強調した。その上で、ゆいレールは開業から18年となり駅舎など施設の老朽化の課題も出てきているとし「目配りしながら、今できることをやっていきたい」と意気込んだ。

 謝花副知事は「市民の足となる大切な公共交通機関。行政としてもできる限り支援していく」と述べた。