「南部土砂反対の意見書可決を」 ガマフヤー具志堅さんが伝えたいこと


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 沖縄戦戦没者の遺骨が残る本島南部での土砂採取を巡って、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表らは28日、沖縄県庁記者クラブで会見し、全国の人々に土砂採取反対の意見書可決を各地方議会に求めるよう呼び掛けた。具志堅代表は「問題の本質は人道に関わることだ。各地の人々が直接動くことが重要だ」と訴えた。

 具志堅さんらは全国1743の県議会・市町村議会に意見書可決を促す要望書を送っており、今月18日現在で全国132の地方議会が意見書を可決した。県内は県議会を含む26議会、県外は埼玉、奈良の両県議会を含む30都道府県の106議会。郵送での要請を受け付けていない議会も多く、インターネット上で意見書案などを配布し、各地の人々に議会への陳情や請願に活用してもらう考えだ。

 具志堅さんは31日に投開票される衆院選にも触れ「土砂問題を『政争の具にすべきでない』との議論もあるが、政治家はこの問題を取り上げて声を上げねばならない。(候補者は)どう対応するか表明してほしい」と強調した。