30日は世界のウチナーンチュの日 拠点を新設し情報発信 広がる沖縄県系人ネットワーク


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ウチナーネットワークコンシェルジュのメンバー

 30日は世界のウチナーンチュの日。世界中に広がる県系人のつながりを継承するための情報交換や交流活動の拠点として、県は4月に浦添市前田のJICA沖縄センター内に「ウチナーネットワークコンシェルジュ」(UNC)を開設した。多言語でのイベント告知依頼や県費留学に関する相談、移住先の県人会を紹介してほしいなど、8月までに約40件の問い合わせがあったという。UNC代表の比嘉千穂さんは「世界のウチナーンチュと県民をつなぐ懸け橋になりたい」と力を込める。

 UNCはこれまで既存の機関が別々に担っていたウチナーネットワークに関する業務を一元化し、県系人同士のつながりを次世代へ安定的に継承することが目的。県の委託を受け、世界若者ウチナーンチュ連合会(WYUA)と青年海外協力協会沖縄事務所(JOCA沖縄)が共同運営する。

 職員は県系人や留学経験者、移民研究の経歴を持つエキスパートばかり。世界中の県系人からの相談業務を中心に、交流イベントの企画運営、人材育成、各国のイベント情報の集約とウェブでの多言語発信、移民に関する歴史資料の収集・問い合わせへの対応など、活動は多岐にわたる。

 UNCからもメルマガの発信や、各地の県人会と情報交換会を開催するなど、情報発信や交流促進に努めている。今後、若者向けの企画を充実させ、次世代の人材育成に力を入れる方針だ。

 問い合わせは(電話)070(3801)8670。