軽石で船欠航…久高島の開票はどうなる? 投票箱のヘリ輸送や分割開票も検討


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軽石が大量に滞留する久高島の徳仁港=27日、南城市知念久高(小型無人機で撮影、テクノ・スクエア提供)

 軽石漂着の影響で沖縄県南城市の久高島で定期船が欠航し、31日の衆院選の投票終了後、開票作業のために投票箱を市役所まで運べない可能性が出ている。31日朝の時点で船が運航していなければ、県選挙管理委員会は陸上自衛隊にヘリ輸送を要請する方向で調整している。本来の開票所と別に島内でも開票を行う「分割開票区」の設置も検討する。

 県選管によると、久高島には既に南城市の職員が渡っており、当日の島内での投票は可能な状況にある。だが、開票作業は原則として市町村ごとに1カ所と決まっており、終了後は南城市役所まで運ぶ必要がある。

 そのため、31日午前8時の時点で船が運航できない状態なら、陸上自衛隊にヘリによる輸送を要請する。天候状況などにより陸自ヘリの輸送が困難な場合は、県内では前例がない「分割開票区」を設置し、開票作業を島内で進めることも視野に入れている。