衆院選比例代表 各党、支持の拡大図る <最終盤戦いの焦点>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 衆院選は30日、選挙戦の最終日を迎える。31日の投開票に向けて、各陣営とも支持固めや無党派層の獲得に選挙区内を駆け巡る。名護市辺野古の新基地建設計画や新型コロナウイルス対策などを争点に、各候補者が激しい舌戦を繰り広げる。各区とも辺野古新基地建設に反対する「オール沖縄」候補と、政権与党で公明が推薦する自民候補がせめぎ合う構図で、1区では無所属前職も加えた三つどもえの戦いが展開される。選挙区の戦いのポイントや各陣営の投票率の見立てなどをまとめた。(’21衆院選取材班)

 今回の衆院選の比例九州ブロックでの比例単独の県出身・関係者では、公明新人の金城泰邦氏が名簿順3位で登載されている。そのため連立与党を組む自民と公明は今回、選挙区で公明が自民候補を支援し、自民側は「比例は公明」を呼び掛けるというセット戦術を従来以上に強め、双方の底上げを図る。

 県内小選挙区の立候補者11人のうち自民、立民、共産、社民、維新の9人は比例に重複立候補する。

 小選挙区の「オール沖縄」勢で出馬する候補は立民、共産、社民と政党が異なるため、小選挙区では共闘しつつ、比例については各党で独自に活動を展開する。