津波古(男子)儀間(女子)が頂点 県高校新人体育大会ボウリング


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レーンの状態に徐々に対応し後半一気に引き離し優勝をつかんだ沖縄工の津波古蓮=29日、北中城村のレーントゥセントラル(謝花史哲撮影)

 県高校新人体育大会は29日、ボウリング競技が北中城村のレーントゥセントラルで行われ、個人戦で男子は沖縄工1年の津波古蓮が1333点で頂点に立った。女子は那覇商2年の儀間美鈴が948点で優勝した。男子団体戦は美来工科(我喜屋龍統・又吉海輝)が2297点で栄冠を手にした。女子は南風原(宮里新菜・玉城琉華)のみの出場となり、1146点で認定優勝となった。優勝者は来年3月の全国高校選手権大会(春高ボウリング)に推薦される。

 第1ゲームを除き全て200点以上のスコアにまとめた津波古蓮(沖縄工1年)が、ただ一人トータル1300点台に乗せて完勝した。「レーンにうまくアジャストできたのが良かった」と対応力を発揮しての優勝にうなずいた。

 第1ゲームは140点のロースコア。しかし慌てず「いつもより曲がる」とオイルの塗られ方などレーンの状態を冷静に見定める。290点のハイスコアを出した又吉海輝(美来工科)が使っていた素材の違うボールも参考に、第2ゲームはトップの237点を出し勢いに乗った。

 レーン替えの後半、前を行く2人が近くでプレー。「後半は強い方」と勝てる自信はあった。横回転が少ない「ストローカー」のスタイルで、わずかに曲げてピンを倒しに掛かる。疲れを見せず終始安定したコースに投げ込み、第5ゲームでは第1フレームから連続6回ストライクで躍進。「気持ちを上げていこう」と、ストライクの度にガッツポーズで自らを鼓舞して、好投につなげた。

 「投げ方が完成していてもレーンによって難しくなる。優勝はうれしい」と、攻略できたことに成長を実感。小学の時から全国は経験しているが「いつも調子を落とす」という。「全国で優勝したい」と高校で念願の全国一を目指す。
 (謝花史哲)