【うるま】阿麻和利が“壁ドーン”―。うるま市栄野比に昨年オープンしたアマワリホテルは、壁面いっぱいに現代版組踊「肝高の阿麻和利」のイラストが描かれている。
公演時しか見られないパネルポスターをオーナーの仲本理恵子さん(40)が、普段からたくさんの人に見てもらいたいという思いで、同舞台関係者からの了承を得て、依頼したものだ。「肝高の阿麻和利が大好きなので、多くの人に知ってもらうきっかけにしたい」と語る。
仲本さんの長男と次男、長女のほか、おい、めいも肝高の阿麻和利の舞台を経験している。参加できる中1~高3までの期間の子どもたちの成長を見守る中で、「なんだか縁も感じるし、誰よりも私が舞台のファンになってしまって」と笑う。
舞台は2000年の初公演から20余年の歴史があるが、コロナ禍で上演は困難になっていた。「力になれているかは分からないが、宣伝することで、頑張っている子どもたちを支えたい」と話す。ホテルの売り上げの一部は舞台活動費に充ててほしいと寄付をしている。
「舞台のせりふに『勝連城は心のよりどころ』とあるが、いずれはこのホテルも舞台ファンの心のよりどころになったらうれしい」と力を込めた。予約は(電話)098(989)7617。