テラスホテルズ、5連敗 後半に反撃一時は5点差 日本ハンドボールL女子


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)第10週第1日の30日、女子のザ・テラスホテルズは熊本県山鹿市総合体育館で暫定9位のオムロンと今季第5戦を行い、21―33で敗れた。5連敗で通算戦績は0勝5敗。順位は10位のまま。テラスは前半、8―16と大きく引き離される。後半に追い上げを見せたが、前半の失点を挽回できなかった。オムロンの左サイドで石垣市出身の勝連智恵(大阪・宣真高出)はチーム最多の8得点する活躍で今季初勝利に大きく貢献した。テラスの次戦は31日午後1時から、鹿児島県の霧島市国分体育館でソニーセミコンダクタマニュファクチャリングと戦う。

▽女子
オムロン(2)
 33―21(16―8,17―13)
ザ・テラスホテルズ(0)

 【評】ザ・テラスホテルズはポスト攻撃を封じられ、得点機をつくれず前半だけで8点差を付けられてしまった。後半はポジション替えや7人攻撃で連続得点につなげ、前半の倍近い13点を奪ったが、オムロンの得点力が上回った。


 後半の立ち上がり、ザ・テラスホテルズはポジション替えが奏功し、4点連取で5点差まで詰め寄った。その後も7人攻撃やサイド攻撃を展開し13得点。8点に抑えられた前半から盛り返して20点台に乗せた。東長濱秀作監督は「もう1、2点。25点まで上げていけばどっちに転ぶか分からない試合ができる」と戦いぶりを評価した。

 8点差を追う後半1分。前半は動きを封じられたポストの中山朋華がサイドへ移動し、この日初得点を挙げる。続けてSBの坂本朱里がフェイントで守備を揺さぶりカットインして得点。勢いのまま攻めたてファウル退場を誘う。数的優位で右サイドの木下真歩がゴールを切り裂き、中山に代わってポストに入った塩田真奈美にパスが通ってシュートをねじ込んだ。

 前半はポストを中心に強さを発揮したオムロンに得点力で差を付けられたが、後半はサイド攻撃からいいリズムをつくり出すことができた。坂本も調子を上げ8得点。うち後半で6点を奪った。江藤美佳も古巣相手に2得点した。

 ただ、調子を上げていた守りが崩され失点が33。課題は多いが、挑戦を続けるしかない。