現職大臣、6期目の当選 西銘さん「沖縄の未来に勢いがつく」沖縄4区


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当選祝いの花束を掲げて喜ぶ西銘恒三郎さん=10月31日午後11時20分ごろ、南風原町兼城の選対本部

 激戦となった4区を勝ち抜き、6期目の当選を果たした西銘恒三郎さん(67)=自民。南風原町兼城の選対本部で結果を待った。午後11時すぎ、テレビで当確のニュースが流れた瞬間、支持者の拍手に包まれながら喜びをにじませた。駆け付けた人たちを前に冗談めかして「これで落選しそうな大臣から外れました」と言い、喜びを爆発させた。

 先月発足した岸田文雄内閣で沖縄北方担当相・復興相に就任し、東日本大震災の被災地視察など公務に追われながらの選挙戦となった。時間的な制約を受けながらも、支援者や家族の協力を得て選挙戦に勝利した。

 「沖縄は大丈夫か」。県外で公務を終えた夜には次女・麻友子さんに電話をかけて、細かく状況を確認していた。なかなか地元入りができない本人に代わり、麻友子さんや妻・雅子さんが離島回りや支持者へのあいさつなどをこなし、カバーした。

 この11月は西銘さんにとって、政界を目指すきっかけとなった父・順治さんの没後20年、生誕100年を迎える節目でもある。

 入閣後初めて沖縄に帰った際には、那覇市識名の実家の仏壇に線香を上げて報告した。兄・順志郎さんは「このタイミングで大臣になってくれて親孝行してくれた」と話す。入閣に続き、衆院選での当選は最大の親孝行となった。

 西銘さんは「沖縄の未来に向かって勢いがつくものだと思う。頑張りましょう」と呼び掛けた。