ハンド女子テラスホテルズ、開幕6連敗 歯車かみ合わず、失点


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)第10週第2日の31日、女子のザ・テラスホテルズは鹿児島県霧島市国分体育館で暫定2位のソニーセミコンダクタマニュファクチャリングと今季第6戦を行い、19―30で敗れた。6連敗で通算戦績は0勝6敗。順位は10位のまま。パスミスから失点を許し、得点が伸び悩んだ。次戦は11月3日午後1時から名護市21世紀の森体育館で三重バイオレットアイリスと戦う。

 歯車がかみ合わない一戦となった。ザ・テラスホテルズの江藤美佳は「相手のやりたいことをやらせてしまった」と前半立ち上がりの動きの硬さを振り返る。序盤の劣勢を最後まで引きずり、打開できなかった。

 リーグで戦っていく上で守備力に自信はついてきたが、得点力の課題が大きく横たわる。7人攻撃を仕掛け続け、流れを引き寄せようと試みたが、この日は特にパスワークがうまくいかず、シュートまでいけない。ターンオーバーから無人のゴールを何度も狙われる。守りにつくのが間に合わず、持ち味の堅守を発揮する時間帯も少なくなってしまった。

 シュート総数はソニーの47本に対し、テラスは34本と大きく下回った。ポストへのラインも徹底マークされ、得点が伸びなかった。

 それでもセットオフェンスには対応できた場面も。内藤結貴や江藤はスチールから速攻につなぎ得点機をつくった。チーム最多の7得点にも江藤は「相手との距離感が近くてミスが出た」と反省を口にする。リーグ経験者としても「自分が得点しなければ」という思いは強い。次はホーム戦。「常に攻めの姿勢を忘れずチームを引っ張りたい」と前を向いた。


ソニーセミコンダクタ(10)
30―19(14―7,16―12)
ザ・テラスホテルズ(0)

 【評】ザ・テラスホテルズは前半から7人攻撃でゴールに向かったが、パスがつながらず、ターンオーバーからの失点を何度も許してしまった。シュート本数やシュート阻止率でもソニーに上回られ、攻守で及ばなかった。