レスリング 大城(60キロ級)、饒波(65キロ級)が頂点 県高校新人大会


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男子個人60キロ級 背後を奪う南風原の大城良太。学校対抗戦で敗れた北部農林の島津光一郎相手に終始リードして初優勝した=31日、名護市の北部農林高校(謝花史哲撮影)

 県高校新人体育大会は31日、県内で7競技が行われた。剣道は興南が男女団体優勝を決めた。ヨットのシングルハンダー級は伊波光大(同)が7レース全てでトップでゴールし優勝した。420級は上地琉希・當山功晟(知念)、FJ級は山内煌志・宮平有真(同)が1位。420級、FJ級はぞれぞれ1組のみの出場だった。レスリングは個人戦男子60キロ級で大城良太(南風原)が、65キロ級は饒波悠稀(北部農林)が頂点に立った。

 残り約30秒で正面から両足をつかみ押し込んだ大城良太(南風原2年)は、最後まで両手を離さなかった。後方に尻もちをつく形になった島津光一郎(北部農林2年)が体に両手を回し、座った状態で投げを打ってきたが、先に大城の投げが決まっていたと認められ4ポイントを奪取、男子60キロ級個人戦で自身初優勝をつかみ取った。

 初日の学校対抗戦で負けた相手。自信をなくし不安でいっぱいだったが、先輩や監督から助言を受け気持ちを切り替える。「守りに入っていた」と反省し、個人戦では構えを低く、自分から攻め続けた。

 4―3で迎えた後半開始直後もブザーと同時に足をつかみに掛かり、片足を抱え上げて優位な体勢に。ここから攻め続けポイントを重ねた。しかし島津も食い下がる。背後を取られるも何とかローリングを防ぎ、最後まで攻めの姿勢を崩さなかった。ビデオ判定が入った終盤の投げも、しっかり両手でつかんでいたことで認定され、雪辱を果たした。

 競技を始めたのは高校1年の途中から。格闘技自体初めて。それでも負ける悔しさから練習に励んできた。「勝てて良かった」と喜びをあふれさせ、九州大会も「取れたらいいなと思っている」と優勝を目指す。
 (謝花史哲)