ハンド女子テラスホテルズ、初勝利に一歩届かず7連敗 けがから復帰の樋口が活躍


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ザ・テラスホテルズ―三重 前半13分、DFの間を割り4点目を奪うザ・テラスホテルズの樋口怜於奈=3日、名護市の21世紀の森体育館

 日本ハンドボールリーグ(JHL)第10週第3日の3日、女子のザ・テラスホテルズは名護市の21世紀の森体育館で三重バイオレットと今季第7戦を行い、17―20で惜敗した。ホーム2戦目を勝利で飾れず7連敗。通算戦績は0勝7敗で順位は10位のまま。後半開始から猛攻を仕掛け、7連続得点で同点に追い付き、接戦を繰り広げたが、あと一歩及ばなかった。次戦は6日午後1時から八重瀬町の具志頭社会体育館でプレステージ・インターナショナルアランマーレと戦う。

 後半開始ら10分間で7得点する怒濤(どとう)の攻撃でザ・テラスホテルズが試合を振り出しに戻した。この間、無失点。堅守で相手の攻撃を封じ、強い圧力でミスを誘ってターンオーバーから得点を重ねた。

 口火を切ったのは左サイドの比嘉美咲紀。長い滞空時間で、GKの動きをしっかり見てゴールネットを揺らす。樋口怜於奈らバック陣も続き、ポスト攻撃も決まって流れを引き寄せ、一気に同点に追い付いた。

 前半の横一線から変えたDFシフトが生きた。藤岡美希を前に出し、相手のボール運びをサイドへと追いやる。GK田口舞はコースを読み切って好セーブを連発して、猛攻への足掛かりをつくった。

 後半のスコアは11―7。今季初めて攻守で相手を上回る内容だった。高校卒業後にチームに加入した樋口は、けがから復帰し4得点。前半から積極的にゴールに向かった。身長159センチと小柄だが、ノーステップでのシュートなどGKのタイミングを外す攻撃が持ち味。得点への意欲も高く、東長濱秀作監督も「チームを引っ張るプレースタイル」と伸びしろを期待する。

 樋口は「負けは負けでも少しずつ力が上がってきていると思う。次のホーム戦で初勝利を目標に頑張りたい」と闘志を燃やした。
 (謝花史哲)


三重バイオレットアイリス(8)
 20―17(13―6,7―11)
ザ・テラスホテルズ(0)

 【評】ザ・テラスホテルズは後半開始から、長身の藤岡美希を高めの位置に置くDFシフトが機能して失点を防ぎ、7連続得点につなげた。その後も堅守から攻撃を仕掛け、接戦に持ち込んだが三重の粘りに負けた。

◆消極的なミス目立った

 東長濱秀作監督の話 20失点は合格点だが、前半の戦い方に課題が残る。プラン通りになっていない場面がある。攻撃でもネガティブになってのミスが目立った。後半のようにポジティブなプレーが前半からあればもう少しよくなる。