石垣の堤防で11.92キロのイヌバー


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31日、石垣島一文字赤灯台で96センチ・11.92キロのイヌバーを釣った対馬玄人さん(Feed man)

 方言でイヌバーと呼ばれる魚はフエダイの仲間で、小型の時、背ビレが糸状に伸びる。和名はイトヒキフエダイで、沖釣りで人気の対象魚。石垣島在住の対馬玄人さんと島の“タマン釣師”の100人が参加して石垣島で行われた「御用屋ダービー」に参加した。

 対馬さんは最終日の10月31日に合わせ30日の正午から翌日の夕方6時までの30時間に勝負を賭けた。アタリもないまま27時間経過した昼3時、いきなり竿(さお)が海面に向かって突き刺さり、ドラグを7キロにセットしたリールからものすごい勢いでラインが引き出された。

 最初の走りが30秒ほど続き止まると、今度は下に向かって走った。その引きの強さからロウニンアジかサメかと思いながら、必死にリールを巻いては、ラインを引き出されたりしながら4分ほどで足元まで寄せることができた。

 1人では無理と思ったので、離れた所で釣りをしていた知り合いの釣り人を大声で呼んだ。足元まで寄せた魚は水面近くまで浮かすと、また底に潜ったりして抵抗したが、ヒットしてから7分ほどで堤防に引き上げたのは見たことのない赤い魚。11.92キロあり、早速LINEでメンバーに写真を送ると、イヌバーと呼ばれる魚で主に船から狙う魚だが、めったに釣ることのできない貴重な魚と連絡が入った。日本記録を調べたら1.4キロなので、日本記録を申請中だ。

(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)

10月27日、マリンタウンで63.6センチ・5.35キロのマクブを釣った當銘由樹さん(珍福会)
9日、国頭海岸で73.3センチ・5.58キロのムネアカクチビを釣った末吉寛さん

30日、伊是名島で49センチ・1.3キロのタマンと54センチ・1.6キロのオニヒラアジを釣った福地友彦さん
11月1日、西崎海岸でチキンを餌に44センチ・1.184キロを筆頭に3匹のチヌを釣った上地凛之介さんと栞鈴さん

30日、本部新港で、25センチのトカジャーを釣った仲間琉惺さん(12歳)
25日、糸満海岸で88センチ・0.64キロのタチウオを釣った勝村海さん

24日、宜野湾海岸で66.6センチ・2.74キロと60.2センチ・2.71キロのタマンを釣った時田修平さん
31日、名護海岸で76センチ・5.71キロのカスミアジ他を釣った宮城英人さん(千鈴會)

24日、三重城海岸で48センチ・1.84キロと46.1センチ・1.6キロのトカジャーを釣った儀間丈一さん
30日、うるま市海岸で54.5センチ・2.06キロのミーバイを釣った栄野川盛也さん