車いすで沖縄満喫♪ JALが個人ツアー発売 ホテルの対応情報をHP掲載


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車いす利用者向けの旅行商品体験で、水陸両用車いすで海水浴を楽しむJALサンライトの木下絵理さん(左)=4日、読谷村

 【読谷】日本航空(JAL)はこのほど、車いす利用者に向けた旅行商品「車いすで行く沖縄3・4日間」の販売を始めた。年齢や障がいの有無を問わず、気兼ねなく参加できる個人ツアーとなった。客室はバリアフリー対応で、マリンアクティビティーもある。4日、読谷村の日航アリビラでツアーが公開され、車いす利用者のJALグループ職員が体験した。

 宿泊先は県内15ホテルから選べる。ホテルのバリアフリー状況や客室の通路幅など、車いす利用者が必要とする情報を事前にホームページで掲載している。車いす利用者が自身で旅程を組む場合、バリアフリーの客室が確約できなかったり各自でホテルにバリアフリー状況を問い合わせたりなど気軽に旅行しにくい現状がある。

 この商品は障がいがあっても自身の好きな日程で旅行でき、事前に問い合わせる煩わしさをなくした。日航アリビラは、グラスボートや水陸両用車いす「チェアボート」のアクティビティーを用意する。

 体験したJALサンライトの木下絵理さんは車いす利用の当事者としてツアー企画に携わった。木下さんは「自分でホテルに問い合わせる情報を事前に知れて手間が掛からない」と話す。

 JALのCX企画推進部の大竹朋さんは「知らない間に旅行をあきらめている人がいるかもしれない。他の障がいに対応した企画も続けたい」と話した。

 詳細はホームページ https://www.jal.co.jp/domtour/oka/wheelchair/