県産品をオンラインショップから産地直送 路線バスなどと連携し、全国へ


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県産品のECモール「ちむぐくる」で、注文の入った商品をバスの座席に積み込む琉球バス交通の運転手=4日、宜野湾市真志喜の琉球バス交通出張所

 ANAあきんど(東京、高橋誠一社長)は、3rdcompass(東京、木村幸太郎社長)の運営する生産者応援型販売配送サービス「エドノイチ」内に、県産品のオンラインアンテナショップ「ちむぐくる」を1日に開設した。ANAカーゴのほか路線バスとも連携して商品を全国に届ける仕組みを構築している。

 ちむぐくるには現在、10事業者が21商品を出品している。購入者は5日後以降の配送期日を指定することができる。常温配送の商品のうち、本島中部、北部地域の事業者が出品する商品は、琉球バス交通の路線バスを活用して那覇空港貨物ターミナルまで運ぶ。冷蔵、冷凍の商品は宅配業者が配送する。

 初の発送となった4日、宜野湾市大山のハッピーモア市場トロピカル店の我那覇みづき店長が、お茶などを詰めた小包を琉球バス交通の宜野湾出張所に持ち込んだ。乗務員は、新型コロナ対策で使用されていない席に荷物を固定し、那覇空港で乗客を降ろした後に貨物ターミナルへ移動。ANAカーゴの職員に荷物を手渡した。商品は羽田空港へ空輸され、5日に注文者に届けられた。

 ANAあきんど沖縄支店の新垣奈緖マネジャーは「事業者が発送して最短で翌日に首都圏に届く。他のECサービスに比べて1日以上早い。沖縄の新鮮な良い物を、産直で届けられる」と話した。琉球バス交通の大城〓雄常務は「運行ルート上にある貨物ターミナルに寄る形なので、効率は良い。少しでも収入につながればいい」と話した。