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「自分たちで崩れる。駄目な試合をしてしまった」。36失点。ザ・テラスホテルズは今季最多失点で敗北を喫した。中山朋華主将は試合終了後、大きな反省を口にした。
堅い守りからの攻撃で活路を開きたいが、この日はアランマーレの速い攻撃に守りが後手に回ってしまった。焦って攻撃のミスから速攻を仕掛けられ、悪い流れを切れない。後半まで引きずってしまい、点差を縮められなかった。
ただ明るい材料も。180センチでリーグトップを誇る長身の藤岡美希は、右薬指脱臼が治りつつあり積極的な攻撃参加で結果を残した。固定具を付けて主に守備でコートに立っていたが、この日は左サイドからシュートを狙った。後半には速攻から中央でパスを受けると、開いた守備陣形を見逃さずロングシュートを決めるなどチーム最多の4得点を挙げた。
本来はバックポジション。高さのあるロングシュートはチームの攻撃の幅も広げる。守備でも長いリーチを生かした前に出る守りで要となりつつある。藤岡は役割を自覚し「高さを生かし、的確な判断ができるようになりたい」とさらなる成長を誓った。
(謝花史哲)
経験値不足が露出
東長濱秀作監督の話 後ろ向きなプレーをすると勝ち目のない展開になる。それが出た試合。できることは増えてきたが、できないことが露出した。経験値不足を認めてポジティブにやっていくしかない。
地元はパワーが出る
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リーグ3年目、アランマーレの仲間結香(コザ高―日本女子体育大出)の話 沖縄で初めてのリーグの試合。やはり地元に帰ってくるとパワーが出る。支えてくれた人たちにいいところを見せたいとプレーした。新監督の下で出場機会も増えてきた。後半強いチーム。目標のプレーオフ進出を達成したい。
日本ハンドボールリーグ(JHL)第11週第1日の6日、女子のザ・テラスホテルズは八重瀬町の具志頭社会体育館で、暫定6位のプレステージ・インターナショナルアランマーレと今季第8戦を行い、20―36で完敗した。8連敗で通算戦績は0勝8敗となった。順位は10位のまま。テラスは前半、アランマーレの速い展開に揺さぶられ、連続失点してしまう。後半も相手の攻撃をなかなか止められず流れをつかめなかった。次戦は13日午後1時から広島県コジマホールディングス中区スポーツセンターでメイプルレッズと戦う。
▽女子
アランマーレ(8)
36―20(20―10,16―10)
ザ・テラスホテルズ(0)
【評】ザ・テラスホテルズは前半だけで20失点してしまった。守りを崩され計画を立て直せず、後半も悪い流れを引きずった。20点までゴールを積み上げたが、劣勢を覆せなかった。