キングス4連勝 けが人続出も…岸本の言葉で全員奮起 第10戦


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琉球―新潟 第1クオーター、外角からシュートを放つ今村佳太=6日、新潟県のシティホールプラザアオーレ長岡(Bリーグ提供)

 第2Q中盤、キングスをアクシデントが襲う。左サイドからドライブを仕掛けた田代直希主将が崩れるように倒れ込んだ。左膝を抑えたまま立ち上がれなくなり、車いすで退場した。

 このクオーターの序盤には小野寺祥太が右足を痛めて交代し、ジャック・クーリーも体調不良で欠場。悪い雰囲気が漂う中、岸本隆一が仲間を集めて言った。「この試合は大切なゲームになる。もう一回集中して頑張ろう」。この呼び掛けに、全員が奮起する。

 5点リードで迎えた後半、並里成がミドルと3点弾で攻撃をけん引すると、今村佳太もスリーポイントで続き差を2桁に広げる。復活したコー・フリッピンやインサイド陣も激しい守備を継続し、新潟に追い上げを許さなかった。得点とリバウンドで2桁を記録したアレン・ダーラムは「けが人が出てきつい状況だったけど、いい結束力を保てた」と振り返った。

 23得点を挙げ、地元新潟で躍動した今村は「お世話になった方々にプレーで恩返しができればと思った」と気合が乗っていたよう。けが人が続出していることを念頭に「これからが厳しい戦いになる。ハードワーク以上のプレーをしていきたい」と気を引き締めた。


後半守備修正できた

 桶谷大HC(キングス)の話 スタートはいい流れだったが、新潟がタイムアウトを取った後から攻撃の終わり方が悪くなってしまい、簡単に点を取られ出した。後半は相手の得点源の選手に対する守備で修正し、第3Qで突き放すことができた。


 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは6日、新潟アルビレックスBB(東地区)と新潟県のシティホールプラザアオーレ長岡で今季第10戦を行い、86―75で勝利した。4連勝で8勝2敗とし、西地区最高勝率で三河と並んでいる。大黒柱のジャック・クーリーは体調不良で欠場したが、第5戦から大腿四頭筋肉離れで欠場していたコー・フリッピンが復帰した。次戦も同会場で7日午後5時5分から、新潟と対戦する。

キングス 8勝2敗
 86―75(21―21,25―20,20―13,20―21)
新潟 2勝8敗