重量挙げ女子 比嘉(本部)55キロ級で県高新V 県高校新人大会


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女子55キロ級 ジャーク95キロを成功させ県高校記録を更新した本部の比嘉成=7日、豊見城高校(謝花史哲撮影)

 県高校新人体育大会は7日、豊見城高校で重量挙げが行われ、女子55キロ級で比嘉成(本部1年)が県高新となるジャーク95キロ、トータル175キロで優勝した。スナッチは80キロで大会新を記録した。男子102キロ級は上運天琉太(糸満2年)が3種目で大会新を記録しトータル229キロで制した。女子49キロ級は岸良愛天音(嘉手納2年)がトータル118キロ、同59キロ級は山里美月(同1年)がトータル130キロで頂点に立った。いずれも3種目で大会新を出した。男子89級では造倉翼(糸満2年)がスナッチで大会新の106キロを成功させトータル241キロで栄冠を手にした。学校対抗戦男子は糸満が5年ぶり11度目の頂点。女子は嘉手納が初優勝を飾った。

 ジャーク3回目で自己新の95キロを成功させた比嘉成(本部1年)が女子55キロ級を制した。トータル175キロで自身の持つ県高校記録を塗り替え、また一つ成長。出場が決まっている全日本選手権(20~22日・新潟)に向けて大きな弾みとなった。

 最初の引き上げは落ち着いて丁寧に。バーベルを胸に乗せて足の力で真っすぐ立ち上がる。ここ数週間でフォームを改善し腰に負担なくクリーンをこなせるようになった。「1本目より軽かった」と、危なげなく突き上げ、しっかり抑え込んだ。

 全国総体は得意のスナッチでトップに立ったが、ジャーク93キロは3位にとどまりトータルで追い抜かれた。全日本選手権には中学からの好敵手で総体2位だった川﨑、優勝した3年生の佐藤もエントリーしている。

 「向こうもきっと成長している」と気を引き締める。唯一失敗したスナッチ3本目も「思ったより軽かった」と勢い余って後ろに落としてしまった。調子は悪くない。

 今大会は新たな部員も加わっての参加になった。「(応援してくれる)校長や先生たちのおかげ」と感謝し、全日本も「楽しみたい」と自己記録更新でメダルを目指す。
 (謝花史哲)