キングス5連勝、西地区で単独首位に 「前半は我慢、後半に勝負」奏功 第11戦


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琉球―新潟 第1クオーター、レイアップシュートを放つドウェイン・エバンス=7日、新潟県のシティホールプラザアオーレ長岡(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは7日、新潟アルビレックスBB(東地区)と新潟県のシティホールプラザアオーレ長岡で今季第11戦を行い、71―63で勝利した。連勝を5に伸ばし、通算成績は9勝2敗。勝率で並んでいた三河が負けたため、西地区の単独首位に立った。体調不良のジャック・クーリーに加え、6日の試合で左膝を痛めた田代直希と右足首を負傷した小野寺祥太も欠場した。次戦は10日、愛知県のウィングアリーナ刈谷で三河と対戦する。

 前半を終え、チーム全体のファウル数はわずか五つ。けが人が続出する中、「前半は我慢」(桶谷大HC)を掲げて9人で挑んだキングスが、高い遂行力を見せた。1点ビハインドで迎えた勝負の後半戦、守備の強度をぐっと上げる。

 けん引したのはアレン・ダーラムだ。自身より身長が10センチ高い新潟のセンター、チリジ・ネパウェに1対1で体を張り自由にさせない。今村佳太や並里成も高い位置からプレッシャーを掛けてターンオーバーを誘発。そこから度々速攻を仕掛け、第4Qで一気に突き放した。

 試合を通し、速攻からの得点で20対7と圧倒したキングス。大黒柱のジャック・クーリーが不在の中、素早い好守の切り替えを勝負のポイントに据え、徹底して優位に立った。チームトップの23得点を挙げたドウェイン・エバンスは「負傷者が多い中で苦しい展開だったけど、各選手がステップアップできた」とチーム力の高さを誇った。

 次戦は西地区で首位争いを続ける三河とぶつかる。10月の2連戦は1勝1敗と星を分けた。33分間の出場で好守に躍動した牧隼利は「この窮地をチームが成長するチャンスと捉え、頑張っていきたい」と力強く語った。


▽Bリーグ1部(アオーレ長岡、1663人)
キングス 9勝2敗
71―63(16―20,18―15,17―14,20―14)
新  潟 2勝9敗

◆ゲームプラン遂行

 桶谷大HC(キングス)の話 けが人が多い中で前半は我慢し、後半にどれだけ激しい守備をして走れるかが勝負だと思っていた。ダーラムが相手の得点源を抑え、そこから速攻を出せた。選手がゲームプランを遂行してくれた。