重量挙げで日本中学新記録!石川と天久 平良もマスターズ記録 秋季記録会


社会
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天久 星七

 重量挙げの秋季記録会が7日、豊見城高校で行われ、同96キロ級の石川太陽(石垣第二中3年)がスナッチ107キロ、ジャーク128キロ、トータル235キロを記録し、非公認ながら3種目で日本中学新を記録した。同49キロ級で天久星七(本部中1年)が同じく日本中学新となるスナッチ76キロ、トータル159キロを出した。女子55キロ級では平良真理(嘉手納高教諭)が3種目でマスターズの日本記録を上回った。

最初の試技から“日本記録”成功 男子49キロ級V・天久

 中学1年ながら既に日本中学記録を上回る力を見せつけた。男子49キロ級の天久星七(本部)はスナッチ1回目から日本記録の70キロに挑戦し、あっさりと成功。非公認だが、2回目73キロ、3回目76キロと記録を伸ばし、会場を沸かせた。

 ジャークも失敗なく終えトータルで日本中学新を超えた。姉の影響で小学4年から競技を始め、5年の時には全国優勝も経験した。しかし6年以降、コロナの影響で大会は中止に。それでも本部高で全国トップの先輩たちと練習を重ね、力を付けてきた。記録会だったが、本番でスナッチ、ジャーク共に自己ベストをマークした。12月の全国大会では「もっと超えていく」と日本一を真っすぐに見据えた。

練習量増やして大幅に記録更新 男子96キロ級V・石川

石川 太陽

 非公認ながらも3種目で日本中学新となる記録を出した男子96キロ級の石川太陽(石垣第二3年)は「緊張もなく思った通りの試技ができた」と淡々と語った。

 サッカー部に所属し二つの競技を両立させながら打ち込んでいた。それが今年2月、サッカーの新人大会がコロナの影響で中止となり、重量挙げに専念することを決めた。週2回だった練習を5回に増やし、次第に重量が体になじんできたという。8カ月ぶりの大会だったが、自他共に認める「才能」を発揮し、大幅に自己記録を伸ばした。12月には全国大会に出場する。「今よりしっかり精度を上げて、できれば大きな記録を出したい」と公式での新記録樹立を目指す。

マスターズV狙う

 女子55キロ級でマスターズの日本記録を上回る記録を出した平良真理(嘉手納高教諭) 転勤先の嘉手納高校で部が発足し、未経験からここまで頑張っている生徒たちに見せないと、という気持ちで挑戦した。いいきっかけになって自分も練習するようになった。来年、国内で開催予定のワールドマスターズで世界チャンピオンを狙いたい。