伊良波中が完勝で頂点 3年生11人が有終の美 女子サッカー県中学校秋季大会


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伊良波―神森 後半、サイドからクロスを上げる伊良波の安谷屋凜南(中央)=7日、北谷町の桑江総合運動場(ジャン松元撮影)

 女子サッカーの第12回県中学校秋季大会は7日、北谷町の桑江総合運動場で行われ、決勝で伊良波が2―0で神森を下し、頂点に立った。終始攻め続けた伊良波は、相手に好機をつくらせずに完勝した。

 5月の夏季大会では初戦敗退の屈辱を味わった伊良波の選手たち。3年生11人は、1人として引退せずに秋季大会まで残った。「もう負けないように、日頃からしっかり練習してきた」(國仲佑月主将)。その成果が如実に表れる。

 試合開始10分、エースの安谷屋凜南が左サイドを個人技で駆け上がると、ペナルティーエリアに入った所で左足一閃(いっせん)。相手GKの頭上を越えるシュートで先制した。この日はボールタッチが不調だったという安谷屋は「『しゃーっ』ていう感じ。すっきりした」と晴れやかな表情を浮かべた。

 9分後には理想的な形で追加点を挙げる。右サイドを突破した安部心晴のクロスにフリーの上地美月が足で合わせて悠々とネットを揺らした。與儀孝大監督は「サイド選手を走らせて、クロスに合わせる。やりたかった形で点が取れた」とうなずいた。

 3年生は今大会を最後に引退となる。國仲主将は「個性豊かでにぎやかなチームだった」と満足そうに中学の部活動生活を振り返る。「夏は負けたけど、最後に優勝できてうれしかった」とにっこり笑った。
 (長嶺真輝)