「筆を離さず命の限り」書家・茅原南龍さん60年展 新たな大作など64点 那覇


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「書業60年記念茅原南龍書展」で、来訪者に作品の説明をする茅原南龍さん=9日、那覇市泉崎の琉球新報社

 書家で「茅原書藝會」を主宰する茅原南龍さん(82)の書業60年を記念した展示会「畊不盡(たがやせどもつきず)」(主催・同実行委員会、共催・琉球新報社、茅原書藝會、鵬成会)が9日、那覇市泉崎の琉球新報ギャラリーで始まった。同日、オープニングセレモニーが同社で開催された。

オープニングセレモニーであいさつする茅原南龍さん=9日、那覇市泉崎の琉球新報社

 大勢の関係者が見守る中、筆とペンを持って開会のあいさつに立った茅原さんは「筆を離すことのない日々を送って60年になった。作品の一点一点、一文字一文字に命の限りが宿っている。ぜひご覧いただきたい」と話した。

 同展は「心」「挑む」「感謝」をテーマに、近作64点が展示され、調和体の大作「桃太郎物語」をはじめ、書に挿絵や彩色を施した新たな書作品も見どころとなっている。

 展示は14日まで。午前10時から午後7時(最終日は午後5時まで)。入場無料。問い合わせは同会098(996)1464。