沖縄で体験!教育旅行スタート エイサー保存や農作業、講師の人生に触れる プロモーションうるま


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地域体験型の教育旅行プログラム「うるまQUEST JOURNEY」で、船の模型をつくる関東学院高の生徒ら=9日、うるま市与那城屋平の海の文化資料館

 一般社団法人プロモーションうるま(うるま市、中村薫代表理事)が開発、運営する地域体験型の教育旅行プログラム「うるまQUEST JOURNEY」が9日、始まった。志を持って活動する地域の人との交流を通じて、多様な価値観を学ぶことを目的としている。

 沖縄を旅行中の関東学院高(神奈川県)の2年生約120人が6コースに分かれ、ビーチクリーンやエイサー保存、農作業などを体験した。事前にオンラインで各コース講師のこれまでの人生などを聞いて理解を深めた。

 うるま市与那城屋平の海の文化資料館では、マーラン船の造船技術を伝える越来造船の4代目、越来勇喜さんが講師となり、マーラン船と同じ飫肥(おび)杉の木材を使って小さな船の模型を作った。参加した鈴木康介さん(17)は「オンライン学習でスケールの大きい話を事前に聞いていたのでわくわくした。小さい模型でも調整が大変だったので、何十倍のスケールの船を作る船大工はすごいと思った」と話した。

 プロモーションうるまの田中啓介理事は「講師の生き方や価値観に触れて情熱を燃やす場面をともに体験することで、遠い地域の課題が自分事になる。多様な選択をできるようになるきっかけを与えていきたい」と話した。

 12月には広島県の3校が同様のプログラムを体験する。