【一問一答】夜間飛行は「規制内の活動」「海兵沿岸連隊を創設」 就任のビアマン四軍調整官に聞く


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報道各社の取材に答える第3海兵遠征軍のジェームズ・ビアマン司令官=9日、米軍普天間飛行場

 9日に就任したジェームズ・ビアマン在沖米軍四軍調整官兼第3海兵遠征軍司令官と報道陣のやりとりは次の通り。

―抱負は。

 「近年、近隣国、特に日本の自衛隊との連携が増えてきた。今後も続けて、次の段階へ確実に発展させたい。海兵隊は、2030年にあるべき姿を考え、近代化に取り組んでいる。今後2年は非常に重要な画期的な出来事が多くある。最初の海兵沿岸連隊が発足する」

―自衛隊との連携をどう考えるか。海兵隊が取り組む「遠征前方基地作戦(EABO)」との関わりも伺う。

 「日本の防衛は、最優先課題の一つだ。沖縄は、自衛隊と演習や潜在的な作戦を遂行する上で理想的な位置にある。日本への脅威が存在する中、第3海兵遠征軍は日本の領土を守るパートナーだ。EABOは刺激的な技能で、日本の自衛隊や米海軍と練度を高めて運用している」

―騒音が周辺住民の負担になっている。夜間に飛行しないよう求める地元の声にどう対応するか。

 「両国にとっての利益を守るため、日本政府との合意に基づいて駐留している。私たちは頻繁に訓練しなければならない。同時に、地元住民に配慮する必要がある。夜間飛行をしないことや、地元への影響を最小限にすることだ。日米両政府が合意した規制の範囲内で活動している」