市特別職のパワハラ疑惑で調査委の早期設置を要求 豊見城市議会


社会
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パワハラ疑惑の実態究明に向け、第三者調査委員会設置の決議を審議する豊見城市議会=10日

 【豊見城】沖縄県の豊見城市議会(外間剛議長)は10日、臨時会を開き、山川仁市長らの市職員に対するパワーハラスメント疑惑があるとして、実態究明のための第三者調査委員会を早期に設置し公平公正な調査を求める決議を野党の賛成多数(14対7)で可決した。山川市長と小川和美副市長は8日、パワハラは「一切ない」と明確に否定し、第三者委員会を月内に設置することを発表している。
 
 決議は市長宛てで、(1)条例に基づいた付属機関での委員会設置(2)原則公開で会議録を随時議会へ提出(3)市長副市長などの特別職は調査に一切関与しないこと―など8項目を求めている。市長が設置予定の第三者調査委員会に議会の意見を反映させ、公平公正な実態究明をすることが提案理由。
 
 野党3会派で構成する有志の会は同日の臨時会開会前に会見し、10月下旬に独自で実施した市職員へのアンケート結果を公表。班長級161人に調査票を配布し、記入なし2件を含め102件の回答があった。市長ら特別職からパワハラを受けたとの回答が28件、そのうち9件は市長、4件は副市長だったとしている。