新垣、金城氏が国会に初登院 島尻、比嘉氏は国政に返り咲き


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(左)初登院した社民党の新垣邦男議員=10日、東京 (中央)登院した自民党の島尻安伊子議員=10日、東京 (右)初登院した公明党の金城泰邦議員=10日、東京

 【東京】特別国会が招集された10日午前、沖縄2区で初当選した新垣邦男氏(65)=社民、比例九州ブロックで初当選した金城泰邦氏(52)=公明=が初登院し、3区で初当選した島尻安伊子氏(56)=自民=は参院議員時代以来、約5年ぶりに国政に復帰した。

 新垣氏は、衆参両院で通算24年間、議員を務めた照屋寛徳氏の議席を引き継ぎ「これまで照屋寛徳先生が頑張ってきた1議席だ。しっかりと守り抜きたい」と拳を握った。「日米地位協定の改定、特に3条管理権の問題を訴えていく」と意欲を示した。

 金城氏は、自身が秘書を務めた故白保台一元衆院議員以来16年ぶりに公明党からの沖縄関係議員となり、「期待に応えたい」と強調した。「福祉がライフワーク。障がい者福祉を含め、すべての人に光を当てる政治を」と語り、表情を引き締めた。

 衆参選挙で2度の落選を経て国政に返り咲いた島尻氏は笑顔で議員バッジを着けた。沖縄担当相を務めた際に取り上げた「子どもの貧困」の解消を掲げ、「ベースは国民の生活。浪人時代の経験も踏まえ、国政に生活者の声を届けていく」と力を込めた。


参院で繰り上げ 比嘉氏決意新た

 【東京】2019年参院選比例代表で次点となり、参院山口選挙区補欠選挙に立候補した北村経夫参院議員の失職に伴い、繰り上げ当選した比嘉奈津美氏(63)=自民=は10日、約4年ぶりの国政復帰に「全国の歯科医師の代表として現場の声を伝える」と決意を新たにした。

 比例代表としての仕事と共に、来年で復帰50年の節目を迎える沖縄の課題も気に掛ける。

 比嘉さんは「歯科医療の重要さを浸透させるのが一番の仕事だが、沖縄への思いもある。時間が許す限り関わっていきたい」と力を込めた。