SDGs学ぶバスツアー開催 「南島詩人」平田太一さんの講演も 沖縄ツーリスト


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平田さんの「肝高の詩」に聞き入るSDGsツアーの参加者=6日、うるま市のあまわりパーク歴史文化施設

 【うるま】沖縄ツーリスト(沖縄県那覇市、沖山真樹社長)は6日、新型コロナウイルスのワクチン接種者を対象に、うるま市各地を巡る「島人の力 SDGs編ツアー」を開催した。県内でSDGs(持続可能な開発目標)につながる活動に取り組むリーダーを訪ね、学びを深める新たなバスツアーシリーズで、「南島詩人」で元県文化観光スポーツ部長の平田大一さんによる講演やパフォーマンスなどがあった。

 あまわりパーク歴史文化施設での講演で、平田さんは現代版組踊「肝高の阿麻和利」の演出を手掛けたことなどを語った。活動を継続する上で重要な点について「出演者に演技プランを提出させ、毎回スモールチェンジすることでマンネリ化を防ぐ。県外交流することでやる気を持続し、計300回の公演と動員20万人につながった」と述べた。

 太鼓と共に「肝高の詩」を披露し、大きな拍手を浴びた。参加者は平田さんの案内で勝連城跡も巡った。

 ツアーに参加した県ユネスコ協会の添石幸伸会長は「文化の大切さを実感することが経済、教育、地域の活性化につながることを示すツアーだ。平田さんがつくった感動を育み、地域がつながる仕組みはSDGsを体現している」と語った。

 沖縄ツーリストは社を挙げてSDGsの理念に沿った観光形態を模索している。二酸化炭素を排出しないEVバスを使用し、参加者に水筒持参を求めるなど、今後もSDGsの理念に沿った形でツアーを継続する。(喜納高宏通信員)