小6で高2レベルの数検2級に合格「間違いに気付くまでの過程も楽しい」


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実用数学技能検定2級に合格した萩原かれんさん(中央)と母の知子さん(左)、担任の佐久本康登教諭=10日、那覇市立城岳小学校

 那覇市立城岳小学校6年の萩原かれんさん(12)が、高校2年生レベルに相当する実用数学技能検定(日本数学検定協会主催)2級に合格した。10月に11歳で受検したため、同協会が管理する2011年以降のデータでは、県内で2級に合格した最年少記録となった。萩原さんは「難しい問題を解けた時はうれしいが、数学は不正解でも間違いに気付くまでの過程も楽しい」と笑顔で語る。

 母の知子さんによると、萩原さんは3、4歳の頃から数字に興味を示し、算数のドリルを渡すと夢中で解いた。習ったことのない計算を解く様子を見て「なぜ解けるの」と問うと、萩原さんは「パターンがあるのよ」と答えた。予想もしない言葉に驚いた半面、子どもの可能性を感じたという。

 小学2年から宜野湾市内の算数塾に通い始めた。1年もたたずに小学校卒業レベルの算数を理解し、系列の数学塾に入った。現在は中学3年生に交ざり、大学受験で出題される問題などを解いている。

 小学校では周りの同級生にも算数の解き方を教えている。担任の佐久本康登教諭は「誰にでも丁寧に教えてくれて、児童が席に集まってくるほどだ」と一目を置く。

 「数学を生かせる医者かプログラマーが将来の夢」と語り、他の科目も一生懸命に取り組んでいる。一方で数学に関連する夢もあり「素数には未解明の規則や法則がある。数学の理解度を深めて、解き明かしたい」と前を見据えた。
 (名嘉一心)