ミサイル搬入「認めない」 宮古島の市民団体が相次いで抗議


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陸自ミサイル搬入への抗議声明を発表するミサイル基地いらない宮古島住民連絡会の仲里成繁代表(左から2人目)ら=12日午後、宮古島市平良

 【宮古島】陸上自衛隊が14日にも予定する宮古島市城辺の陸自保良訓練場(弾薬庫)へのミサイル搬入を巡り、市内の2市民団体が12日、相次いで抗議声明を発表した。

 ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会(仲里成繁代表)は市内で会見し、「説明責任を果たしていない搬入に強く抗議する」と訴えた。会員らは宮古島への陸自配備が始まった2017年以来、「島の軍事化が加速している」と強調し「島を戦場にすることを決して認めることはできない」と訴えた。

 同日、市民団体「宮古島市民有志」(近角敏通代表)は、ミサイル搬入に掛かる平良港=市平良=の使用を許可した座喜味一幸市長に許可の撤回を求める要請文を市に提出した。

 要請文では保良弾薬庫の貯蔵弾薬量について「火薬類取締法で規定された最大弾薬量3・67トンを超える弾薬量が配備予定だ」と指摘した。また、本来整備されていなければならない弾薬庫に隣接する住宅地や島全体の国民保護計画が未整備と指摘し「防衛省はこれら疑義を住民に説明する義務がある」として、国に住民説明会の開催を求めるよう市長に求めた。